ありのまま

営業と会ってきた。
お寿司を食べ、コーヒーを飲み、
商店街まで行くつもりがいつも迷って
道中くだらない話をずっとして。
それが楽しい。

引っ越したことも話した。
私の目を見て喋ってくれなかった。
少し涙ぐんていたような、寂しいような横顔。
私の気持ちにそのフィルターがかかっていたからそう見えただけかもしれないけれど。
深いことはお互い聞けないし、聞きたくもないから、言わないし聞かれない。


感じたくないが為に感じないようにするのは止めた。
してはいけないけど、この嬉しくて悲しい気持ちと向き合っていきたい。

奇しくも、同じ名前。
名前を呼ばれる度、言う度、見る度、あの人のことを思い出す。
何ひとつ忘れない。